ちぃの日記

2004年07月03日(土)  見てない所での事

今日、夕方に電話がなりました。

「かりんちゃんとゆずくん、帰ってきてる?」


遊びに来ていた友達をかでぃんとゆじゅが送っていったのですが

帰りにトイレに行きたくなったらしい。

別の友達の家が近かった事もあり、お手洗いを借りたのだそうだ。

そのお手洗いを貸してくれたお宅のお母さんからだった。

そこの子とかりんは同級生で保育所も同じだったし転校前も同じ学校で

特に仲が良いわけではないけど、顔をあわせたら色々とお喋りしています。


で、言いにくそうに言った事が。

「ゆずくんがさっき、『おトイレ貸して〜!』と来たのよ。

 それは別にいいんだけど、ちゃんとお礼を言わないで、しかも『この家ボロイな』ってね・・

 そう言ってたらしくて、旦那がそれを聞いて激怒してしまってて、

 一言、言わなきゃ気が済まない!って怒ってしまってて…

 何度も何度も『小さい子の言う事だから正直なだけでもうええやん!』って止めてるんだけど

 手がつけられない状態になってしまってて…」

との事だった。

あたしは

「ごめん!そういうひどい事言うなんてびっくりした、申し訳ない!

 そりゃ旦那さんも怒るよ、つーかお礼も言わずに子供のクセに偉そうに…(汗)

 ちゃんと今の話を言い聞かせるね、今後無いようにします。

 ごめんなさい…本当にすみません〜!!」

と平謝りしました。恥ずかしい。申し訳ない…。


すると

「ちゃうねん、あのな・・旦那が一言言いたいのは旦那さんらしいねん」

えっ

「旦那さん今おるの?もし良かったら直接あたしからも謝りたいから代わって貰えますか?」

「えっ、あー、はい、ええのかな、大丈夫かな?(汗)」

と、電話を代わってもらいました。

「もしもし」

「もしもし、ゆずの母です。今日は大変申し訳なかったです、今お話を聞いてびっくりして…

 困った時に助けてもらっておきながら、お礼も言わず失礼な事を言って帰って来て

 本当に恥ずかしい限りです…よく言い聞かせます、申し訳なかったです」

「はぁ、そうですね。とりあえず旦那さんに代わって頂けます?」

旦那さん、実は来客中だったのですが。

「はい、えーっと…はい、わかりました、ちょっと待ってくださいね」

つー事で旦那に手短に電話の内容を話してバトンタッチ。


その間にあたしはゆずに事情徴収。

「ゆず?今日友達のとこでおトイレ借りたって?ちゃんと『ありがとう』って言うた?」

「言うた!(即答)」

「そうか。(嘘でもなさそうやし…小さい声で言ってたかも知れないんやな…。)

 あのな、ゆず、小さい声でお礼を言っても相手に聞こえてなかったら、

 言ってないのと同じ事になるんや。これ。今のママのお話、ゆず、わかる?」

「うん、わかる。」

「よし、でな?友達のお家の事、何て言うた?」

「…ボロイって言うた」

「そうか。それはめっちゃ失礼な事を言うたな。

 あんな、ゆずのお家は去年引っ越してきたばかりだからまだキレイねんな。

 でもな。いくら大事に大事に住んでても、何年も経ったらどんなお家だって

 古くなってしまうねん。わかるか?」

「わかる。」

「よし。…でな?ゆずが大事にしている大好きなお家が古くなってしまった時、

 誰かに『ボロイな』って言われたらどんな気持ちになる?」

「イヤな気持ち…」

「そうやな?でもゆずは今日、それを友達のトコでおトイレ貸してもらったのに

 『ボロイ』って言うてんやろ?友達のお父さんがそれを聞いて嫌な気持ちになったからって

 電話して来てるよ。ママはゆずの代わりに謝ったけど、今はパパが謝ってる。」

「えっ…怒ってるん?」

「そうやな、怒ってるな。ゆずはどう思ってる?」

「イヤな気持ちになるような事を言って悪い子やった」

「よし。そう思うんやったらゆずも電話を代わってちゃんとごめんなさい、って言おうか。」

「イヤ…怒ってたらコワイ」

「でもな?パパとママは嫌な事を言ってないのに、ゆずの代わりに謝ってるねん。

 悪い事したゆずが自分のした事をわかってるなら、ちゃんと謝るべきや。わかる?」

「わかる。」

「よし。じゃ、電話代わってもらって、ちゃんとごめんなさいって言おうな。」

「わかった。ごめんなさいする…(×_×;)シュン」



ってね。

そんなやり取りがあったのです。

とっても恥ずかしかった。申し訳なかった。



旦那さん同士で話をした時、とりあえず悪い事をしたのは自分の子だからと

平謝りしていた旦那さん。


あたしは…


なんか複雑な気持ち。


いや、確かに悪い事を言うたのはゆずや。

お礼を言ってたとしても、聞こえてないなら意味がない。

大きな声でちゃんと言えば良かっただけの事。

ボロイなんてそんな事、とても失礼な事やし、自分家が言われたらゆずだって怒るはず。

自分がされたら怒るような事を人にしてはいけない。

そんな事はわかってるはずやっ。そこんとこはとっても申し訳ない。



で、あたしならどうしたかな、って考えた時。

「その場で『失礼やな〜ぁ、そういう失礼な事は言ったらあかんで〜』と、

その子自身に言うだろう。しかも年齢を考えて、わかるように説明するだろう」

って思った。と言うか、今までもそうしてきてる。

もし、今後同じような境遇にあった場合…やっぱ、直接自分で話そう。教えてあげよう。

それでも何度も同じ事を繰り返すなら、そこで初めて親御さんに連絡するようにしよう。

じゃないと、その子自身が損するだけやしね…。



なんでそんな風に奥深く、突っ込んで考え込むかと言うと。

なんでそんな風に複雑に思うのかと言うと。

実は今日、電話してきたお母さんの子…。

以前引っ越す前に住んでいた家に遊びに来た時に、こう言いました。


『うーわ、狭っ。これだけしか部屋無いの?2階無いの?一体どこで寝るん?』

…2DKだったので確かに狭いもんな。

あたしは

「そうやね、ここは狭くなってきたからそろそろ引っ越すつもりやねんで〜。

 寝るときはお部屋を片付けてお布団を敷いて寝るんよ〜。

 ここは大きな建物の1階がかりんのお家で2階は別の人が住んでるんよ〜。」

と説明してあげました。まだ1年生。自分のお家が基本でそれ以外は上か下かしかない。

そういう感覚で悪気無く話してきてるってのがわかってたから。

そしたら

「俺んちはもっと広いで。2階建てやし6人家族でも余裕で遊べるで〜」

と言うのです。

「大きなお家やねんなぁ、いいなぁ〜。おばちゃんもそういうお家に住みたいわぁ」

と返しました。

確かに大人気なくちょっとムカっとは来ますが、1年生の戯言ですし(笑)


このやり取り。すっかり忘れていたはずだったのに。


あたしがコレをその日に消化したので、親にはいちいち連絡しませんでした。

あたし的には「子供の感覚はこういうもの」だと思っていたから。

電話するほどの事でもないし、とも思っていたし。

だけど、今日の電話…なんか…逆の立場だったらとても恥ずかしい。

自分の子が他所で言った事まで全て把握するなんて無理だ。

子供ってのは自慢したがるものだし、自分の生活が基本である、ってのは

どんな子でも同じ。

小学校も中学年ぐらいになれば、自分の生活と比べた時に、自分の基準で勝手に判断して

相手側に劣る部分があったとしても、それを特別指して言う事がいい事か悪い事か

判断もつくだろう。

まさかそんな事を外で言うなんて思ってなかっただけに、あたしはしつけが足りないなと

反省はしたけど、まだ難しいかな、とも思ったりしていた。


「自分の子だって悪気なくとも同じ事をしてるかもしれないのだから」


って、まずそれを考える。


今日の電話で思い出してしまった、約1年前のその子とのやり取り。

当時その子は1年生で、今のゆずは入学を控えた5歳児…だぞ?とか。

…どうしても蘇ってしまう。


あたし、性格悪いのかも知れないなぁ。


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