僕の空を探しに...星砂

 

 

2002年03月07日(木)

忘れ得ぬ傷




僕の左手首には今でいうタトゥーのような傷
高校入学したての頃に安全ピンで掘った

きっかけは
なんのことはない
隣の席の子のまね

かっこよく見えた
いわゆる不良というレッテルを貼られた子だった
☆型に掘った
色はない

その傷は今でもくっきり残っている
生まれて初めて自分に付けた傷
きっと それをすることで
その子のように強くなれると思っていたに違いない

その傷を今日しげしげと眺めた
今度は強くなれるという思いとは 全くの逆の意味


僕は

その☆の横に
無数の小さな傷を付けた

傷つけた代償を忘れぬために

一生背負っていかなければならない傷のために


...



 

 

 

 


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