徒然草日記...至都

 

 

「仮面舞踏会」講談社文庫 - 2002年06月03日(月)

伊集院大介の帰還という副題が付けられた栗本薫の作品です。
発行年度は1998年4月。
栗本薫作品はグインサーガ以外ほとんど全て読破
してますので、もちろん今回は再読です。

此の作品、今までの伊集院モノと違って舞台は
「まぼろしの街」と表現されていますが「ネット」です。

此の作品を初めて読んだのは文庫版発行直後。
ちょうど「ネット」を始める約1年程前になります。
従ってその頃の読後感と今の読後感は大きく違いました。

「ネット」の話が机上の空論に過ぎなかった時は
此の作品に書かれていることに近い出来事が
自分の身に降りかかってこようとは考えもしませんでした。
しかし。今は。。。他人事とは思えません。

此の作品が一番伝えたかった事はおそらくただ一つ。
「ネットで別人に生れるように見えても実際には生れず
必ずその人の姿はそのまま寧ろ真の姿が映ってしまう。」

ネットは決して
現実の世界から逃避するだけに利用する場所ではない。



...




My追加

 

 

 

 

INDEX
past  will

Mail