徒然草日記...至都

 

 

私の夏・花火 - 2002年07月31日(水)

帰りの電車がいつもより混んでいた。
浴衣姿の女の子や子供連れが多い。
何でだろう?と思いながら降車駅の改札を出ると
背中から、どーーーーん、と大きな音が。
駅前広場は、駅舎の向こうを見上げるヒトでいっぱいだ。
そうか、今日は、多摩川の花火、なんだなあ、と納得。

駅を背にして歩き出すと、
どーーーーんどーーーーーーんと
後ろから花火の音とヒトの歓声が追いかけてくる。
思わずつられて振り返ると、高層ビルの頭から、
僅かに覗く空に火の粉の華が咲いて散る処だった。

子供の頃は、花火というと家の縁側に長椅子を出して
アイスキャンデーを片手に眺める、のが常だった。
仕掛け花火は、河岸の近くまで行かないと見えないけれど
高く、空に上がり、降ってくるような花火だけで十分だった。

今は、周囲に高層ビルが乱立して
そんなのんきなことはできなくなってしまったけれど。

多摩川の花火を皮切りにして
今後しばらく花火が続く土地柄だけど、きっと今年も
音と僅かに覗く火の粉の散り際を楽しむだけになりそうである。

でも、それが、私の夏である。


...




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