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■ 祝婚歌
予告どおり(?)仲人が贈ってくれた詩を掲載します。
祝婚歌 吉野弘
二人が睦まじくいるためには 愚かでいる方がいい 立派すぎない方がいい 立派すぎることは 長持ちもしないことだと 気付いている方がいい
完璧を目指さない方がいい 完璧なんて 不自然なことだと うそぶいている方がいい
二人のうちどちらかが ふざけている方がいい ずっこけている方がいい 互いに非難することがあっても 非難できる資格が自分にあったかどうか あとで疑わしくなる方がいい
正しいことを言うときは 少し控えめにする方がいい 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気付いている方がいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう 無理な緊張には色目を使わず ゆったり 豊かに 光を浴びている方がいい
健康で 風に吹かれながら 生きていることの懐かしさに ふと胸が熱くなる そんな日があってもいい
そして なぜ胸が熱くなるのか 黙っていても二人には わかるのであってほしい
この詩を読んで・・・たぶん思いは様々でしょう。 なので・・・敢えて何もコメントしません。あしからず・・・
2002年02月22日(金)
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