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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2001年08月09日(木) 綺麗なCGが残すもの

「FF10」が発売されてそろそろ1ヶ月…
わたしはずっとFFシリーズが好きだったし、
スクウェアソフトのファンだった。
でも、8作目と同様、今作もやる気が起きない…。

確かにCGは綺麗だ。
8作目と違って蝋人形ではなく、キャラに表情もある…。
でも… なんだか食傷気味なのだ。

今までの2Dと言われる、2頭身キャラがアニメ風に描かれた
フィールドをチョコチョコ動く姿。
これが今でもわたしは大好きだ。
そこに創造の世界があるから。
キャラがどんな顔をし、姿をして、どんな表情をするのか
チビキャラでは詳しく描けないから、そこに創造の世界が生まれる。

ところがCGときたら…
「ほ〜ら。どう? すごいだろぉ。 さぁ、食べなさい。」って
大量のディナーを「どかっ!」…っとテーブルに並べられたよう…。
とても全部は食べきれない… そんな状態。

好みの問題なのかも知れないけれど。
わたしはやっぱり、レトロな2DのRPGゲームの方が
好きだったりする。
storyは一本道だったけれど、洗練されていた。
何度プレイしても、その度に胸を打たれた。
そういう作品が多かった… そう思う。

たかがゲーム、されどゲーム。
同じゲームをする時間を比べたら、目一杯楽しめる方がいい。
CGにお金を一杯かけても、storyが濃くなかったら
それは何も心の中に残せない。

「ファイナルファンタジー」の映画がアメリカで公開されたけれど
収益が伸びない原因は、そこにあるような気がする…。

綺麗なCGは、何を心に残すのだろう…。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]