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「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2001年09月12日(水) 胸が痛くて…

こんな大惨事が起きるなんて、誰が予想できただろう…
昨夜、飛び込んで来たニュースにただ呆然とした。

何故、こんなことができるのだろう…
何故、こんなことをするのだろう…

たくさんの命が失われた知らせを目にして、
褒め称える国がある。
踊り狂い、歓喜の声をあげる人々がいる。

人間とは、なんて哀しい生き物だろう。
テロを起こした人間だって、巻き込まれて命を奪われた人たちと
同じ人間だろうに。

ハイジャッカーは旅客機の乗客たちに、
「あんたたちはこれから死ぬんだから、
 携帯電話で家族にお別れの言葉を言いなさい」
…と告げたそうだ。

そして告げた或る人の最後の言葉は――
『大好きだからね』

負傷者を救助するために、貿易センタービルに入っていったファイアマン
二次被害から人々を守るために、ビルの下へ走った警察官
その人たちの命も失われた。
ただ もう 胸が痛くてたまらない…

祈りの言葉しか、出すことができない。

あぁ せめて憎しみに固まった最大の悲劇である
戦争にだけはならないで…
ただ胸を痛め、そう願うだけしかできない。

報復と戦いは、憎しみしか生まない。
哀しみしか生み出せない。


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冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]