Home Page
「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2001年10月27日(土) 可愛いお客さま

駆け足で秋が深まってゆきますね。
「マフラーを編みたいんだけど、おばちゃん、教えてくれる?」
娘の幼な友達から電話がかかって来ました。

自己流だけど、わたし、編み物が大好きなんです。
冬の足音が聞こえはじめる頃になると、毛糸のふわふわが恋しくなります。
毎年、毎年、今年は何色のマフラーを編もうかな…
なんて考えるのがとても楽しいんです。

初めての棒針編みにどきどきしながら、一生懸命に一目、一目、
時間をかけながら編んでいる姿を見ていると、
わたしも初めて棒針編みを覚えたのが、彼女と同じ
中学2年生だったな〜 と懐かしい思い出が浮かんで来ました。

「ちゃんと編めるかなぁ…」
不安そうにそう言う彼女に、微笑んでこう言ってあげました。

編み物はね、編んだ人によってみんな糸の引く力が違うから、
編み目がまったく同じになることはないの。
だから、世界でたったひとつの作品なの。
だんだん長くなっていくの、楽しいよ。

心がほっこり温まる刻(とき)を過ごしました。

今日、ウチの娘は近づく文化発表会(学園祭)の飾りつけで
遅くなり、7時半に帰って来ました。
クラスや係が違うと、帰宅時間も随分違ってしまうけれど、
いつまでも仲良しでいられるといいね。

マフラー、クリスマスまでに間に合うといいね。

今度は「配色を変えるには」の講義をすることになりました。
紅茶とクッキーを用意して、待っているからね。
可愛いお客さま。


 < 過去  INDEX  未来 >


冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]