Home Page
「槞梛俚庵(るなりあむ)


時折綴

2003年05月06日(火) 三日月の音

夕刻、猫の額ほどの庭に茂った木々の枝を掃ってました。

ふ… と、高みから誰かが見つめてるような気がして空を見上げると―――

新月を越え、生まれたばかりのしなやかな三日月が
夜のとばりが降りる前の、深い蒼色の空に浮かんでいました。

急いで流れてゆく雲に時折隠れながら オレンジの三日月は
蒼から黒へ変わってゆく空で、輝きを増すのです。

木々のざわめきと、木立の間を駆け抜ける風の音に耳をすませながら
三日月の輝く音 聞いたような気がしました。

デジカメを家の中に置いて来ていたので、シャッターチャンスを
逃してしまいました。
残念―――。
月は同じ顔を見せてくれないから。

雨が近づいて来ています。
雨は好きだけれど、月のない夜は寂しいです。


 < 過去  INDEX  未来 >


冰月まひな [MAIL] [HOMEPAGE]