2003年07月01日(火) |
影横たわるモルドールの国に |
やっと観てこれました!「ロード オブ ザ リング〜二つの塔〜」 とても素敵で、素晴らしかったです。 前作と同様に、引き込まれてしまいました。 もうスクリーンでは観られないと思っていたから、特に…。
せつなくなってしまうくらい広大な台地が、闇にのまれていくイメージは やっぱり映画だから描けるんだなぁ… って感じました。 わたしは原作を読んでから映画を観たのですが、 悲愴と絶望の感覚が溢れた映画の世界と、悲壮感の中にも希望や ユーモアの存在している本の世界と、受ける感覚はそれぞれだけれど でもどちらも良いなぁ って思いました。
「二つの塔」は長いお話で、それを3時間の枠の中に凝縮させるには 見せ場だって作らなくちゃならないわけで、いろいろと脚色したり、 キャラクター設定も変更が出てきちゃうのは仕方ないでしょう。 映画と原作を比較するのは、好きな方じゃないのだけれど、 敢えて残念だったかな と思うのは、ファラミアさんが アウトサイダー的存在だったことや、エオメルさんは原作では もっとずっと活躍する勇者だったのに とか レゴラスさまのエルフ独特の眠り方や美しい歌を聞きたかったという所です。
でも映画は本当に素晴らしかったのです。 この2作目のレゴラスさまも、それはそれは麗しく わたしはまた目一杯魅了されちゃいました(*^_^*) エルフという種族は、実社会では伝説に残されているだけで 本当に見た人はいませんから、レゴラス役のオーランド・ブルームさんは すごく苦労なさったご様子です。 遠目のきくレゴラスさまは、仲間たちの先へ立って高い所から 先を見通すシーンがよく出てきます。 普通の人間の立ち姿とは絶対に違うだろうと想像して、 スラリとした筋肉質の身体をつくり、あの麗しい立ち姿をつくったと 聞きました。 そうだからロケ地のニュージランドの溢れる自然に溶け込むような、 彼のしなやかな姿には、見惚れてしまうのでしょう。 それにアクションも素晴らしかったです。 弓矢連射も健在、風のように駆け抜ける姿もアロドに乗るアクションも またまたすっかりハートを射抜かれてしまいました。 まさか盾をスケートボードにして滑り降りるなんてっ!! エルフがいるとしたら、本当に彼のようかも知れません。
それからフロド役のイライジャ・ウッドさんの、澄んだ少年のような 大きな瞳で感情を表現する演技には、引き込まれましたよ。
そうそうあのスメアゴルも、見事でした。 彼は単にキモチワルイとかいう人もいるけれど、 指輪のために捻じ曲がってしまったココロそのものなのです。 スメアゴルはアンディ・サーキスさんという名優が演技したものを CGに加工して作り上げているのだそうです。 なんだかね、ココロに迫ってくるものを感じるんですよね。
それから目が離せないのは、ホビットの仲間たち。 サムは本当に今回も素晴らしくよかったもの♪ それからメリーもピピンも、原作ではとっても賢く勇敢で ユーモアいっぱい持ってて、良いキャラクターなんです。 3作目を楽しみにしている人も、これからDVDなどで観る人も、 最後まで彼らホビットは大活躍するので、注目して貰えたらいいなぁ って思います。
原作でも場面展開がとても面白いのが「二つの塔」で、 それをこれだけ素晴らしく描いているのだから、最終話の「王の帰還」も きっとまた魅了されてしまうのでしょう。 楽しみですo(*^_^*)o
「いとしいしと」は、どうなってしまうか――― 原作もオススメしちゃいます。
(或る場所にアップしたものだけれど、こちらにも記したくてアップしました。)
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