「暗幕」日記
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2002年01月27日(日) |
ものを書いて発表するということ |
自分ではない誰かにわかってもらうために書く、その過程では、真剣に思いを巡らせるし、表現も工夫する。自分だけでぼんやりしているときとは違って。
何度も何度も推敲しているうちに、自分の居場所がわからなくなることがある。そんなときは少し頭を冷やして、書いているものから距離をおくことを試みる。
自己嫌悪になるのは、望みが高いからだ。「こうありたい」と思うイメージがはっきりしているのは、わるいことではない。
そして、適当なところで、手放す。これが今の自分にできるベストだと決めてあきらめる。
伝えようとした言葉がまったく伝わらないこともある。伝えるつもりのなかったことが感知されてしまうこともある。私は書き、発表する。その言葉が、誰かの、気持ちを動かし、行動を変える(かもしれない)。
言葉は、まだ力を完全には失っていない。私はそう思っている。
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