そらのもよう。



友達のおとうと。

2002年03月27日(水)

今週の月曜日。
私の友達の弟が亡くなりました。
13歳でした。

彼は、生まれてくる時に神様に選ばれてしまいました。
そして、彼は心臓に障害を持って、この世に生まれてくることになりました。
だけど彼は、普段の生活には不自由なく暮らすことが出来ました。
そしてすくすくと、どんどん大きくなっていきました。

今年の年明け頃。
彼の心臓は急に動くのを止めてしまいました。
そして彼の命は機械に頼ることになりました。
それから彼の命は戦い始めました。
多くの人に見守られながら、生きようと頑張りました。
だけど、、、。
彼の頑張りは、認められませんでした。
そして彼は、亡くなりました。


私は彼を直接知りません。
私の友達、彼のお兄さんから少し聞いただけ。
今日。私は初めてこの事実を知りました。
新聞に広告が出ていたのをホストママが教えてくれたのです。
彼女は彼が亡くなった当日から知っていたようでした。

この話を知って、私はZ君(友達)に会いたい…と思いました。
電話をしようか…とも思いました。
だけど・・・。

私には何もできないことに気が付きました。
何を言うにも、私がそのことに触れるのは偽善になるんじゃないか?って思いました。
だって。
私は彼を直接知らない。
だからこそ、今こうして、自分のことをしていられる。
あと数分後には笑っているかもしれないし、違うことを考えるかもしれない。
そしてきっと、夜にはぐっすり眠ってしまう。
そんな自分がイヤなんです。
だから、お電話もメールも、何もしないことに決めました。
ただ、私はここから彼のご冥福を祈ることにしました。
死後の世界があるのなら、あの世では苦しんで欲しくないな…と。
私はそう思うのです。

だけど今。
彼(友達)に会いたい。
それは心の底から強く思うこと。
そして、ギュって思いっきり、抱きしめてあげたいのです。

学校が始まって彼に会ったとき。
何も聞かず、ギュってしてあげよう。
それで彼が、ラクになるだろうか???
偽善にはならないだろうか?
とにかく、何か力になろう。
私にできることを・・・。


********************************
 
どこかで聞きました。
人が生まれながらに障害を持っていたり、早く亡くなったりする人は、
それは、神様が人々に命の大切さを教えるために選んだ特別な人なんだと。
それを聞いたとき、それはとても残酷過ぎる…と思った。
だけど、だからこそ、
命は大切にしなきゃあいけないのです。
人はいつ死ぬか分からない。
怖いけれど、ほんとのこと。
だから私は、後悔しない人生を送りたい。。。

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