そらのもよう。



病院のにおい。

2002年08月06日(火)

昨日の夕方。
お見舞いに行った。
親戚のおばあちゃんのお見舞いに両親にくっついて行ったのだ。

病院のドアを開けた瞬間。
あの、病院特有のにおいがした。
私はこのにおいが好きだ。
きっと、マジックのにおいが好きだ、とか。
ガソリンのにおいが好きだ・・・とか、そういうのから来てるのだろう。
(車の中で臭うガソリンは酔うので苦手ですが^^:)

おばあちゃんの病室に行った。
すると、私がちっちゃい頃に遊んでもらった面影は全然なかった。
眠っていたから話は出来なくて、メモ書きを残して帰った。
あのメモはちゃんと読めただろうか?
それとも、誰かが読んでくれただろうか?!
点滴を打たれ、自分で動くことも出来ず、今は声も出せないおばあちゃん。
その姿を少し見た瞬間。
悲しくなり、苦しくなり、
人間は脆い(もろい)んだ・・・と思った。
そして思い出した。
このにおいがするこの場所は、生と死が戦っている場所だと言うことを。
なんで「このにおい、好き。」なんて、母に言ったんだろう。
軽率だった気がした。


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最近、看護婦っていいかも・・・なんて、思い始めてた私。
でも昔、人間相手はイヤだ!と思ってた私がそこにいた。
嫌だ!と思っていたことだけはよく覚えてた。
でも、その理由が思い出せなかった。
そして自分の中でブレーキがかかってた。
でも、今日思い出せた。
その理由の一つに、人間の生と死に関わる根性がないことのようだ。
失うのが、怖い。

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