シュルデディッヒ
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| 2007年02月02日(金) |
腐女子の求めるBLとは。 |
友達3人と一緒に「BOYS LOVE」鑑賞会を行いました。 色んな意味で話題作のアレ、です。 あんまり評判がよくないという話でしたが、それでも私たち(一人除く)は真剣に「純愛」と立ち向かおうとしたのです。が。
ごめん、あれ真面目に見るものと違うわ。
最初ずっと笑ってばかりで邪魔をしていた友人Pに「ちょっと黙ってろ!」「静かにしろ!」等と>言っていたのですが、彼女は正しかった。あれは笑って見るものだ。
そもそも。BLと銘打っている以上、女性をターゲットにしているはずなのに、ことごとく腐女子の萌えポイントを外している。 なんだろう。どこに萌えればいいのか。 BLはファンタジーだからぶっちゃけそんなリアルは求めてないのに、変なところだけリアル。 だってさー、のえる(工さん)が身体を売る相手がかっこよくないオヤジーズ。そしてキモいオヤジに路上レイープ。
そこは夢見る乙女のまま、綺麗なものがミタカタヨー。
orz
そのくせ、綺麗なものの絡みはキスすら見れないという…。
>女の子が観たい、きれいな"男の子の同性愛"を描く、ボーイズラブ入門編!小谷嘉一、斎藤工ら人気俳優が耽美で切ない恋愛模様を熱演する。
(゚Д゚)ハア?
で、リアルにして欲しいところがリアルじゃない罠。 だって間宮の部屋に丸っきり生活感がないわ、学校の教室は丸っきり空き教室。荷物くらい置く努力しようぜ…? 教室に机が3,4列しかないしな!なるべくメインキャラな二人がいる窓側だけを映そうとしてるけど、バレバレだぜ☆ そして上手いと言われているのえるの絵ですが…。 え?あれは幼稚園児が描いたんだよね? それとも私のような下賎の身にはのえるの描いた崇高な絵は理解できないと…?もう!前衛的過ぎるよっ☆
そしてこの作品の見どころはなんと言っても、全編につきまとうホラー感です。 なんかね、アングルなのか、カメラワークなのかなんなのか。画面がホラーなんだよ。何気ないシーン、楽しげなシーンのはずなのに、「このあと何か起こるんじゃ…!」というホラー感が常に付きまとう。 最初のほうだと、間宮がトイレで顔洗って顔上げたら後ろにのえるがいるの!鏡に映ってるの!マジでホラー。そのあとのえるが間宮を個室に連れ込んでして差し上げるんですが、そこは萌えでもなんでもなく、まごうことなきホラー。 さらにホラー度を上げるのが千鳥。のえるの幼馴染の友達で、実はのえるのことが好きという典型的当て馬キャラ。でもってのえるのことを一番分かってるのは俺だぜ!とか思ってたのに、間宮に持っていかれてさあ大変!
「これは刺すね」 「うん。刺すね」 「間宮とのえる、どっちを刺すと思う?私はのえるに一票」 「じゃあ私ものえるに一票」
とか話してたら、 果物ナイフ持った千鳥キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! 間宮をかばったのえる刺された━━━━(゚∀゚)━━━━!!
つーか果物ナイフかよ。これじゃ致命傷にもならな…え?
( Д ) ゜ ゜
皆様、衝撃のラストはご自分の目でご覧下さい。てか病院行けよ。
なんだろう。話自体は王道すぎるくらいに王道で、王道が王道たるゆえんはそれが結局良いものだからなんだけど…。 どう調理法を間違えるとこんなにも萌えないものが出来上がるのか。 友達がしきりに「これのどこが純愛だ!」と言っていたのですが、何が純愛なのかはわかるんですよ。 要は、「幼い頃に心に傷を負ったのえるは人を愛することができない。心の隙間を埋めるためにのえるは男たちに抱かれる。そんなのえるが間宮との出会いで変化していく。身体の繋がりだけじゃない何かをのえるは見つける。」 今までのBL経験値から大体こーゆーことだとはわかる。だがそれを全く表現できていないわけで…。 もう寺内ワールドが展開しすぎててわけわからんのだよ!(※寺内は監督です、ちなみに脚本・撮影も兼ねている) 絶対腐女子の求めてるものとか萌えとかBLを勘違いしてる。肉体関係がなけりゃ純愛かバカヤロー!大体二人のその感情が恋愛なのかどうか全然わかんないんだよ!(致命的)
あと正直、全裸男のバックからの映像は笑ってしまいます。 仁王立ちの裸男…。ギャグですよね?まさかそこはサービスカットとか言うわけないですよね?
終わった後はなんかみんなで疲れきってました。 歩くごとにHPが減っていくかんじでした…。むしろ毒状態? 「帰る前に甘いもんでも食べて帰ろうぜ…このままじゃ帰れない…」 とか言ってミスドにてもぐもぐと。あーHP回復したー。
寺内監督の次回作(ホラー)に期待してます。
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