奇跡を信じて〜あれから〜
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 眠ったまま

今日は午前中病室を覗いたが
Hは幸せそうな顔をして眠っていた
うっすらと目を開け私の方を見て頷き又眠りに入った
Hの幸せそうな顔を見ていたいと思いながらも
午後から仕事の予約が入っていた為
軽く昼食を済ませ病室に戻った
まだ眠っているHに手を振り病室を出た

車に乗り留守番電話を聞くと
「先生ごめんなさい。
急な仕事が入っちゃっていけなくなりました」
とクライアントさんからのメッセージが残っていた
病院に戻ろうと思ったが
駐車場に入る車の渋滞さを見てあきらめ
次のクライアントさんを待つ事にしオフィスへ向う

先日お見舞いに来て下さったHの後輩と名刺交換をした
その方から電話が入り
「以前伺った時より悪化されているのですか?」との問いに
戸惑いながら
「抗がん剤の第2クールの副作用が残ってますから」と
私は答えた
残された時間がわずかだとは言えない
人に話す事で悲しい日が早く来てしまいそうで・・・

苦しむだけの奇跡は望んではいない

Kさん
昨日、日記を拝見致しました
Kさんのお母様のご冥福をお祈りしながら
私は今キャンドルを灯しています

2002年03月11日(月)
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