奇跡を信じて〜あれから〜
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 旅立った場所にて

先月に事故をして二回は事故現場近くの病院へ行き
先週から検査設備の整っている病院へ転院しました

そこはHが旅だった場所でもあります

そのせいか今日一日Hの事が頭から離れませんでした

先日Hの母より御招待頂き自宅へおじゃまさせて頂きました
その時Hの母に「Hの最期は痩せていった?」と聞かれました
母上の記憶の中にはないとの事

Hは痩せている人でしたが癌末期患者を想像させる様な
痩せ方はしなかったと思います

亡くなる一ヶ月前にHは
「病院にいたら治らないから家に帰りたい
でも夜中の看護を頼める人がいないから」そう言っていました
そしてHの家族は反対した
つまり自宅での看護をする自信がないと言った
家族がそう言っているのに
私はそれ以上の事を言うわけにはいかなかった
ただ後になって考えた事は
「私がHの自宅で看病しながらオフィスに通いますから」と
言えばHの家族はOKしたのかもしれない
もしかしたらHも間接的に
「夜中の看護を頼める人がいない」と
言いたかったのではないか

過ぎた日の事でありながら
私はもっと何かできたのではないかと考える事がある

2002年10月09日(水)
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