詩-生人-

2002年04月14日(日) 被処女

夕焼けが 温かい
吐く息が 白くなっていく

おかぁさんに 言わなくちゃ
今日は お父さんも 夢中で
私に向いてくれるわ

お赤飯を 焚って。

芽も出ていない 小鳥達より
お先に失礼しちゃったわ

生き恥さらして 今日も
お天道様に照らされるんだわ

夜風が首に 気持ちいい
君の口吻で 埋まった唇も
夜風に巻かれ 私を包むわ

心地よい 時間は 少ないけれど
君と居る 時間は 宝物。

私を包む 君の腕が
私を包む 君の手が
私を包む 君の唇が

私を此処から 離しはしないわ

だから さぁ
退屈な詮索ごっこはやめて

私の中で 君よ 根づいて


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沢野生人

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