友とは何か。愛とは何か。

MAD TIGERの
のも ...
〜〜  ヲ タ ク の 魂 1 0 0 ま で  〜〜


2003年07月07日(月) 行って来た。

父の兄(伯父)の葬式に行って来た。

59歳だ。ありえない若さだろ。ありえん。ありえんて。
MAD本家を守る3男だった。
ガンで入院していて、いろいろ併発して、亡くなった。

土曜日仕事を終えてから電車で向かう。通夜には間に合わなかった。
9時すぎに着いて、葬儀場の家族控え室に行く。
棺の中の伯父は睫が長くて、痩せて違う人に見えた。
父の兄弟が揃う。
長男だが親(祖母)の面倒を見なかった長男と、婿入りしていった次男と、ウチの父親で四男。
棺を前にして酒を勧められ、「伯父さんも美味しくお酒を呑むタイプだったんだから」と呑まされる。

亡くなった伯父の長男で同じ歳の子は、「僕がMAD家を守っていきます」と誓っていた。

その日自分が出席しなかった通夜で、なんと亡くなっていた伯父が出席していたとちょっと騒ぎになったらしい。
親類の皆でならび、挨拶をした時に、一番右(嫁にいった娘の横)でニコニコしながら
一緒に挨拶しているのを見たという人が何人か出たそうだ。
それを聞いてなんか泣けてくる。一緒に「来てくれてありがとう」と言っていたらしい。
自分の事だと分かっているのかいないのか、伯父はとにかくニコニコして嬉しそうだったそうだ。


その日は本家に泊まり、自分は夢を見た。
伯父から電話で「皆が集まるから、花火大会を見に行かないか」と誘われる夢だった。
おきてから「伯父さんに皆で花火大会を見に行こうて誘ってもらう夢見た」と言うと伯母は驚き、
「今年は皆で見に行こうって伯父さんが言ってたのよ」と言われた。
伯父さん自体は花火は好きではなかったらしいが、家族皆が好きなため、毎年いくつもの
花火大会をハシゴしていたそうだ。
「伯父さんがきっと、行こうと思って皆を誘って周ってるのよ」と伯母は嬉しそうに語っていた。




で、葬儀。
伯父の遺影を見ると涙が出るため、なかなか見られなかった。







で、帰る。

なんか―――相続やらなにやらで長男の伯父がブツクサ言い出したらしい。
子供から見るとね、オメー黙ってろよ!って事なわけだ。
おばあ様の生活を見てたのも、敷地の税金払ってたのも、なにやらかんやら全部亡くなった伯父だったわけで、
いくら土地がお前の名義だろうと、何割かは祖母が三男(亡くなった伯父)の為に残してるんだから
亡くなった伯父のやりたいようにやらせてあげればいいだろうが、って事だ。
本家の長男(同じ歳)にも、十分にそれを継ぐ権利と覚悟がある。




で、ウチの父親は相続に対して「一切の権利を手放します」という誓約書を書かされていたらしい。









欲がなさすぎ(笑)。ま、面倒がなくていいけど。
母親はなんで書いたのよ、と文句を言っている。
いいじゃん、別に。
ウチだって一銭も本家に入れてなかったし。
相続税だって払えないじゃん。


仲のいい従姉妹同士で相続を巡ってやりあうなんて事だけはなかったらいいと思っている。

ちなみにウチの長男の兄貴は「自分も手放す」と、全くもってどうでもよさそうだ。
自分も無欲で生きたいと思う。


伯父さんやすらかに眠ってください。




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