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2003年11月07日(金) おじの手術

三國連太郎にそっくりな私のおじの手術の日。


おじは胃がんだった。

しかし不幸中の幸いというやつでかなり初期のがんだったらしい。



いつもより早めに起きて私の実家の両親と旦那助の4人で病院へ行ってみた。

三國連太郎は寝巻きを着用しベッドの上で待機していた。

私のいとこにあたる「おじの長女」は現役バリバリの看護士。
昨日から仙台に戻ってきておじの世話をしている。

さすが現役看護士、
ベッド周りの片付けやその他モロモロの手際がとてもよい。
いとこは私よりちょっと年下なのだがそのしっかりした動作に「ほー」と感心していた。
まもなく個室へと病室を移動するということで

「ありがとう、忙しいところわざわざ駆けつけてくれて…」

と我々に気遣いの言葉を発しながら手元はビシバシと片付け作業を休めることなく、知らないうちに全て片付いていた。すげー。

おじの手術は3時間ちょっとで終了。
無事成功した。あー、ほんとによかった。


手術後すぐに担当医からの説明があった。
私はそこで生まれてはじめて人間の胃袋を間近でみた。

「この部分が癌です。」

と切除したおじの胃袋を指差した。
私はどこがどうしてその部分をガンと断定できるのかさっぱり分からなかったが、いとこは「ははー。」とプロの目を光らせていた。

私はホルマリン漬けになっているその胃袋を見ながら

「70年、おじのために働いてくれたんだね。ありがとう。」

と胃袋に対し感謝の気持ちがわいてきたのだ。
おそらくいとこもそう感じていただろう。
そして、
きっとおじが見たらおじも同じように感じたはずだ。
初めてみる生々しい人間の臓器だが、感動すらおぼえた。

それと同時に

焼肉屋でいつも注文する「ホルモン」の巨大版だなーとちょっと思った。


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