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今日は胃がん摘出をして入院中のおじのところへお見舞いに行った。 まだ点滴につながれてはいるが自由に歩くこともでき、少しずつ食べ物も口に入れることができるようになっていた。
「ふつは摘出後のおじちゃんの胃をみたんだってな。」
と聞かれ
「うん。すごくおいしそーな胃だった。焼肉屋に行きたくなった。色具合といい、表面のポツポツ感といいまるっきりホルモンだった。」
と答えると
「ほー、そうか。」
とおじは、宙をみながらホルモン状の自分の胃を想像していた。
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