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実家の母から夜電話があった。 黒パグのクロ助がおもちゃで遊んでいる様子を伝えるための電話だった。
旦那助がお正月、クロ助に犬用おもちゃをプレゼントしたのだがクロ助はこのおもちゃをとても気に入っているらしく日々これを使用して遊んでいるのだった。 今夜は特にその遊びっぷりが激しかったらしく、ウーウーうなりながらおもちゃをスタンスタンと振り回していたとのこと。その様子は受話器越しにも十分伝わりそうな勢いだったため母はすぐに我が家に電話をよこしたそうだ。
「ほら、クロ助〜♪スタンスタンしてごらん。」
とクロ助の方に受話器を向ける母。 しかしどうぶちゅとは不思議かな、「やれ」と言われた途端やらなくなるもの。
「あら…、知らんぷりしてる…。」
と、すっかり冷め切ったクロ助に母はがっかりしていた。 そこでどの程度の激しいスタンスタンだったのか言葉で説明してもらうことに。
そのおもちゃはショッキングピンクの布製ぬいぐるみで、馬のような、又は首の長い恐竜のような不思議な生き物のかたちをしている。 ちょうどその首部分がクロ助のあごにフィットするらしい。 その部分をくわえながら
スタンスタンスタンスタンスタンスタン…!!
と気が狂ったように頭を振り回しているのだった。 今夜は特に振り回し方が激しかったらしく、スタンスタンを終了したクロ助は肩で息をしていたそうだ。 肩で息をしているクロ助のうしろ姿を今日、母は目撃したそうだ。なかなかかわいかったそうだ。
そういえば以前、そのおもちゃを空中に飛ばして遊ぶクロ助を目撃したことがある。まるでイタリアの本格派ピザ職人のように。
(それにしてもFONTタグがおかしい。ちゃんとスラッシュでしめたのにな〜。)
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