散書
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アクセス解析のタグはあれで問題ない模様。
今日は諸事情あってサイト再構成はお休みー。 だって。だってですぜ? 面白すぎたんですよ『君の嘘、伝説の君』がっっっ!!! やー、もう。素敵。ホントに。 作者の清水マリコさんは劇団「少女童話」なる劇団を主催しておられるってーお方であるらしく、それがなんか関係あるのかないのかは存じ上げは致しませぬが。なんってーかこう。面白いのですよ。 清水マリコさん御方自体は、前作『嘘つきは妹にしておく』の方で既に作家としては既知であったのですが(という表記をすると誤解を招くかもしれませんが、一切面識とかはありません)。その『嘘つきは〜』のとき、純粋な感動をもらったのを今でも覚えています。 なんてーのかね。小説家としてはそれでいいのかと思うほど崩した文体で、だから読みやすいのでしょうが、奇抜な仕込みで先の展開を想像することを許さないストーリー運びにどんどん惹きつけられていくのです。そりゃもー半分くらいまで呼んだままでバイトにでも行こうものなら、話の先が気になって仕事に身が入らんくらいに(とはちょっと大袈裟やも知れませんが)。そして話の種が明かされるとき、「うっそ、そんなオチでいいの?」と誰かに問い詰めたくなるような、ありきたりともいえるネタばらし。けれどそれが、不思議と不快でもなく失望させることもなく、ああ、だからいいんだとさえ思えるほどに純粋な感動を与えてくれた――それが、前作『嘘つきは妹にしておく』でした。 そして、これ。『君の嘘、伝説の君』。前回と変わらず、どんどんと物語に引き込んでいき、そして中盤で読者を突き放すかのような大きな場面展開があって、それで余計に話の流れが気になって。夢中で読み進めて。で、またしても「ああ、やっぱりそんなオチか」ってネタばらしがあったんだけど、はっきり言ってそれどころじゃないくらいに話は緊迫してて。あの二人はなにを思ってるんだろう、二人はどうするんだろう、とか、この主人公はこの二人をどう受け止めるんだろう、とか、そんなことを考えながら読むんだけど、結局は「ああ、受け入れられるってことは決して救いとイコールじゃないんだな」っていうのが俺なりの最終的な結論として落ち着いたのだけど。 面白いのは。 どうしてあれだけ奇抜なストーリー展開を仕込んでおきながらあんなにお約束なオチをつけて、それでいてあれだけの魅力をお話に持たせられるのか、っていうことで。 清水マリコさんの本は、あと『ゼロヨンイチロク』が7月最終日付けで発行されていて手もとにあるので、じっくりと味わってみたいと思います。
そして本当に素晴らしいと思ったのは。 作家と呼ばれるような人種を始め、クリエイターというのは少なからず「なにか」を購買層とか消費者とか呼ばれる人に伝えなければならないと俺は思っているのですが。 それを実践できている作家は極めて少ないように見える中(もちろん俺の好みが偏っているために、食わず嫌い的に見落としている作家さんの中にはそれを実践している人は少なからずいるのでしょう。と思いたい)、この本(『君の嘘、伝説の君』)を呼んで良かったと思わせるのは。 嗚呼。そう、俺はようやく奮起することができたのです。まったくやる気の出ないまま、ずるずると見事なまでに惰性で生きてきたようなこの約半月。ようやく俺は自分の中に創作意欲の火が点くのを見たのです。 嗚呼。ありがとう、清水マリコさん。 そしてもちろん、この自分でもびっくりするほどの高評価が万人に当てはまるものではないことも俺は理解しているつもりではありながらも。それでもお奨めですと、それを言葉にせずに入はいられないのです。というわけで、小説読むのが嫌いでない人はぜひとも読んでみてください。きっとなにかを感じられます。きっと。
というわけで。 せっかくなので、劇団「少女童話」のURLを。 http://home.digital.net/~ruby/ 俺もまだ見ていませんが、近いうちに見に行きたいと思います。 ‥‥劇団ってからにはお芝居するんだよな。それも多分、舞台芝居。観劇は決して嫌いではないというか、学園祭ではクラスの出し物もサボって劇を見に行ってた俺なので、もしスケジュールがあったら観に行ってみるのもいいかもしれないなーなんて。
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