散書
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2009年12月13日(日) 蒙昧

五里霧中。


相も変わらず、自分の心理活動が作り出す迷路に囚われっ放しで、なんの進展もない生活をしています。いい加減に小説書かないと、次の新人賞の〆切に間に合わないんですけどね。今月末だし。
それはそうと。
とりあえず知人の近況などをチェックするために覗いているmixiで、mixiニュースのバカドリルで笑わせてもらいました。その直後、どういった思考経過を辿ったのか自分でも不明なのですが、なんとなく気づいたことが。
ちなみにそのバカドリル、「シングルベルの過ごし方」という内容だったのですけど。
ひととおり読んで、まあ俺は独身主義者だし彼女イナイ歴=実年齢でもまったく気にならないし、そもそも人を好きになったこともないしと、完全に他人事の体で笑ったあと。「そりゃあ、俺、人を好きになんてなれるわけがないな」という、俺自身のある問題に気づいたのです。
そもそも俺、基本的に人の欠点しか見てねえ。
一応、理由はあります。
そもそも人間、成長(なにかにおける上達など)しようと思えば、その方法は、大雑把に分けて、ふた通りあります。ひとつは、長所を伸ばすこと。けれど長所というものは、もともと素質(嫌いな概念ではありますが)があるから勝手に伸びるわけであって、放っておいても伸びる余地はあります。ならば、上を目指す人間が意識するべきは、もうひとつの方法、短所を潰す、これを心がけるということです。
さて。短所を潰そうと思えば、まずは短所を探さなければ、潰しようがありません。となると、自然、俺は短所ばかり見るようになります。そして困ったことに、これが職場での人間関係でも勝手に出てくるようになってしまいます。
俺はオフラインでの人づき合いは、ほとんど完全に職場のみです。職場にいる間は自然と仕事をよりこなすことを考えるので、短所潰しに懸命になります。そして一人でやる仕事は少ないので、人との連携まで考えて動かなければなりません。となると、人のできることできないこと、人の得手不得手まで考慮しなければならないので、当然の流れとして、俺は人の仕事の粗探しをしてしまいます。
そんな人間が、職場での人間関係に、恋愛に持ち込めるような出会いを得られるはずがありません。
となると、高校時代に人から一線退いてたのが惜しまれるなあ。などと思ったりもします。あの頃は、小説書く参考にするために、人から距離を置いて観察することに徹してましたからねえ。一応、所属はあったので、そこでの友人づきあいなどもあったにはありましたけど。
まあ、いいんですけどね。独身主義者ですし。
しかし、なんですね。
そうなると、人を好きになる人っていうのは、相手のどこを見ているんでしょうね。あばたもえくぼとは言いますが、一時の感情だけで相手の短所を掴まないうちに一緒になったら、あとで苦労するのは自分ですのに。
でも、そう考えると、恋多き人ってのは、前向きなのかもしれませんね。ポジティブなのは良いことです。俺には真似できん。だから恋できんのか。

ところで、家族と過ごす人も「シングルベル」なんでしょうかね。


けいおんでムギの声優やってた人、結構いい歌声ですよね。


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