2004年06月07日(月)
クロスオーヴァー
折角だから嘘でも吐こうか。
明るく、元気に、と先生は言った。 幼い、青い、太陽の元で、ピンクのクレヨンで描いた夢に、 黒を被せて誤魔化した。
本当のワタシを押し潰して、優等生のワタシが手を振ってる。 包まれた温度は沸点を越えて消えてしまったの。
止めて、その視線! 何も悪い事などしてないわ。
いつでも君たちの夢を持っていたし、君たちの期待に応えてた。
たかが刹那に過ぎないその瞬間を名女優が演じたの。 当然だと思ってる様ですけど、ワタシとしては賞くらい、せめて、拍手くらいして戴きたい。 もっと賞賛して、認めてもらわないと、 もう二度と、 ワタシは現実という舞台に立つ事は出来ないわ。
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