星の行方(レックナート視点2プレイ記)
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フリック「アナベルさんよ、俺は、あんたらとは付き合いが浅いが、こんな子供をスパイに使うほど、都市同盟ってのは、困っているのかい?」 フリックがアナベルさんに凄む。まあどうせ、失敗してぼくらが殺されたって「身勝手なガキが逃げた」だけで済むと思ったんだろうね。効率的なやり方だと思うよ。 人道に悖るけど、(あの気の小さい)若者の暴走だといってしまえばそれで終わりだし。
きくまる君、ジェスの名前覚える気、ないみたいね。
ミューズ側ののらくらした対応に、今度はビクトールが切れた。これじゃますますぼくが怒るわけにはいかないなあ。
ビクトールも、性格が変わったわねえ。こんな効率の悪いやつだったかしら。前はもっとずる賢かったわよね。
それにしてもジョウイ、遅い。 ナナミは心配して門まで見に行った。ぼくもすぐに後を追う。
ナナミ「私はもう少し待ってみるから、きくまるはレオナさんのところで休んでていいよ」 きくまる「いっしょに待つよ」
何も知らなくても、ナナミには判るんだろうか。直感みたいなもので。 それとも、ぼくの不安を感じてとっているのだろうか。
アナベルさんはぼく達のことを知っていた。ジョウイの家族のことも。 アナベルさんが知っていて、帝国側が知らないわけがない。 もし、例えば、ジョウイの家族が人質にとられたりしたら?…どんな力を持ってても、意味の無い物になるんじゃないのか?
そんなことはちょっと考えればすぐわかることなのに。 なまじ力があるが故に、その力に甘えすぎてたのか。
死ぬ心配なんてしていない。あいつはこんなところで死ぬようなタマじゃない。 ただ、心の中の、もやもやした黒いものが消えない。
なあんだ、あのふたりったら結局、アツアツなんじゃない。心配して損したわ。 ルック「…(どっちに対して言ってるのか、聞こうとしてやめた)」
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