宇宙 ほし の下で…
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Will
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少し前、しげちゃんが言った。 空回りしてるのも一方通行なのも分かってる。でも好きで好きでたまらん。どうしたらいいか自分でもわからんと。 しげちゃんからこんなふうに言われるのはメールを入れると3、4回目だった。しげちゃんはマイクロフォンが内蔵されている薄い機械の向こう側で鼻をすすっていた。 しげちゃんにそんなふうに言われる度に胸がキュッと詰まって苦しくなった。早くこの人のこと、好きになったらいいのに…。 しげちゃんは熱い男だ。故に涙脆い一面をもっている。 好きでいても良いと?俺は頑張っても、踏ん張っても良いのかな? 鼻をすすりながらゆっくり言った。 なんだか男らしかった。
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