-殻-
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今日が七夕っていう日だってこと、知ってはいるけど。
だからどうということもなく、一日は終わる。 一年に一度会えるとかなんとか、そんなことに意味はあるのかな。 毎日会っていてもこんなにも遠かったり、 4年も会ってなくてもすごく近くにいたり、 ココロの距離は相手次第だよね。 夜空を見上げることを、いつの間にか忘れている。 そんなことに気付いたこの刹那にも、僕は天の川を探そうとはしない。 疲れた頭で、クーラーの音をなんとなく聞いているだけ。 今会いたいのは、一体誰だろう。 隣にいて欲しいのは、誰なんだろう。 君なら僕を、何も聞かずに抱き締めてくれるのかな。 君でなくてもいいことを分かった上で、埋めてくれるかな。 身体ごと沈んでしまいたい。 二度と浮かび上がれないくらい、深く深く深く。 ただどうしようもなく、寂しいんだ。 もうひとりは嫌なんだよ。 僕をひとりにしないで。 お願いだから。 お願いだから。 このくだらない夢を、終わらせてくれないか。 INDEX| PAST| NEXT | NEWEST |