海に降る雪...marin-snow

 

 

すれ違い - 2002年07月30日(火)

昨日の電話。



1ヶ月半も同棲していて、お互い全然、お互いの気持ちが分かっていなかったことが、よく分かった。

離れた場所で、電話で話す方が、真面目な話ができたりしてね。

年も違えば、育った環境、生き方も違う。
そこへきて、お互い、精神的に脆いくせに、その脆さの種類も違っている。

これで分かり合えたら、その方が嘘だろう。


   私のしんどさは、彼には分からない。
   彼のしんどさも、私には分からない。


お互いがお互い、相手にあわせて、我慢していたと思っている。

私には彼のことを思いやる余裕なんてないんだよね。
自分だけで精一杯なんだ。

「〜しなくては」で機械的に動いていただけ。
それで、よけいに相手に気を遣わせて。
あれじゃ、何もしないことの方がなんぼかましだっただろう。

私が人と暮らすなんて、所詮、無理なことだったんだよ。



それでも、8月中の宿は約束してしまっている。
場合によってはそれ以降もという相談も受けている。

彼の事情が分かっていて、それを断るのはなんて冷たい酷い奴だろうと思う。
だけど、私が人と暮らすことで相手に与える迷惑の方が、もっと酷いんじゃないか?とも思う。
そして、私が保つ自信もない。

どうしたらいい?



昨日の電話。

私は私で、言いたいことはいっぱいあった。
彼にしても、そうなんだろうけどね。

だけど。

途中で、もういいや、と思ってしまった。



分かってもらおうと思うことの方が無理。
人と人が分かり合えるなんて、歌や物語の世界だけだ。

少なくとも、私には分からないし、分かってもらえなくて当然と思っている。
私の方が人の基準値から、それ過ぎているんだろう。



そして、私の分かって欲しい、受け入れて欲しいという感情は。

人に対して向けるものではない感情だ。

対象があるとしたら。
神とか、宗教とか、そんなものだろう。

そのくらい、全面的に、徹底的に、分かって欲しいと、受け入れて欲しいと、思っているんだ。

そんなもの、人に向けたら、そしてその人が仮にまともに受け止めたら、相手の方が潰れるよ。
かといって、向けた相手にかわされたら、私は勝手に裏切られたと感じてしまうだろう。



だから。

人に向けるべきものではないんだよ。

よーく分かっていることだったろう。
だから、独りで生きるって決めたんだったじゃないか。



浮かれてないで、ちゃんと思い出せよ。



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