* * 今日の空色 * * by * yuk!na
モクジ * カコ * ミライ
なんだか泣けてきた。
私の存在理由とか、そんなくだらない事を考えてみた。
しんどい。
赤信号を渡った。 渡りながら、車が私をめがけて突っ込んでこないかなぁと。 ふいに思った。
でも、それは突っ込んでこないと分かってるから思ってるんだろうけれど。
元彼。 元彼は、私のこういう部分を嫌ってた。 狂って泣く日は、決まって面倒な様子だった。
私はただ抱き締めて欲しかっただけなのに。
それでも、あの日を思い出す。 あの日、私はあなたに抱かれて死んでしまいたいと思った。 この幸せな気持ちのまま、死んでしまいたいと思った。 それほど、幸せを感じた。
ずっと彼を欲していたから。 そして、私を欲する人を欲していたから。
あの子。。。 そう、こういう時は決まってあの子を思い出す。 あの子の居なくなった日の空や、 あの子のぬけがらの紫の唇や、 あの子に会った最後の日や、 あの子のケータイのストラップ。
あの子の部屋。
あの子のうさぎ。
私の黒い服。 私の周りの泣いてる子たち。 引き連れて歩いた暑い道。
何度もバスに乗れと言わんばかりの司会のオバサン。
あの子の腕の傷と、あの子の儚い姿。
捨てられた私。 酷く冷静に受け取った電話。
泣いても抜けない毒のような苦しみと、 毒の中で生きていきたい私。
大切な人は、失っても大切で。 そして。 失ったらもう取り戻せない。
だから怖かったのに。
私はボタンを押した。
ねぇ、早く。 早く。。。新しい大切を。探さなきゃ。
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