そういえばあのコが帰ってこなくなった日も雨が降ってた。きっと雨のせいさ。地下をさまよってなんとか雨が止むのを待ってるんだろう。やっとお日様が顔を出した日、あのコのことなんかすっかり忘れちまってた。オレはお気に入りの靴を履いて、久しぶりに外へ出たんだ。まぶしい太陽に慣れるまで少し時間がかかったけど、そんなこと問題じゃない。