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店長ともさらっと別れた。 堅苦しい挨拶はなし。
お互い気持ちは同じ。 しゃべったらこみ上げてくるものがあるから。
ロッカーの整理。 本が四冊出てきた。
新しい店長に差し上げた。 23歳。
音楽好きでバンドもやっていたらしく。 話も合ってよかったんだけど。
タトゥをリストバンドで隠しているのを俺は知っている。 頑張ってくださいね。
花束を二つレジ袋に隠して(恥ずかしい・・)店を去る。
自転車の帰り道。 夏ならまだ明るいがこの季節は暗い。 坂道を走り抜ける。 四季の移り変わりを見せてくれた公園を横切って。 必ず止められる踏切で電車を眺める。 住宅街を抜け。 なだらかな登り坂。 毎年桜がきれいだった中学校横の並木道。 ぶどう畑、田んぼに挟まれた細い道。 左カーブの大通りから右に細い道を入って団地を抜ける。 小学校が見えてきたらもうその先が僕のうちだ。
たかだか十五分の自転車通勤。 大雨の日。 雪で自転車がすべって転んだ日。 あの日。 その瞬間。 たくさんの思い出がある。 最後の帰り道を。 あともう少し。 止まらない涙を。 フードで隠して。 全速力でペダルをこいだ。
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