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意外な別れと、意外な再会■2003年01月20日(月)
学校の帰りに生徒を車で拾う。
センターおつかれさんでした、と労をねぎらった。
「会場に中学の時に仲が良かった子がいてさー、超びびった!」
彼女は試験のことよりも、その同級生のことで頭が一杯のようだった。
「ちょっと前から、あの子に会ってみたいなと思ってたら、本当に会えて驚いた!会いたいと思う人には結構会えるもんだね。」
シンクレールとデミアンかよ。
生徒は、中学の3年になってからその子と出会い、毎日行動を共にしていたと言う。
「私とその子は制服の上にお揃いのピンクのパーカー着て、中学校の中でも目立つ二人組みだったねー。」
彼女は握りこぶしを作ってしゃべっていた。
「全然変わってなかったね!やつは。久々にしゃべったけど、すっごい面白かった!先生に見せてあげたいね、あの子を。」
へえ、中学を卒業してからは、一度も会ってなかったんだ?
「そう、あんなに仲良かったけど、意外と、卒業してからは連絡取ることはなかったなあ。」
そんなに仲が良かったのにね。
「友達…だったのかなあ?私たち。親友とかそういう相手なのかはよくわからないけど…。」
そっかー、とにかく、とても仲がよくて、君にとっては大切な人なんだ。
ひょっとして、その相手の子も、今まで君に連絡取らなかったことを不思議に思ってるかもね。
「ああー、そうかもー!やばいなー、今夜あたり電話かかって来たりするかなー?」
彼女は、どうしよう?どうしよう?わーっ、と顔を赤くして笑っていた。
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