CDを流してボーっとしていた午前中、実家から電話。
実父は数年前から独立して自宅で仕事をしているのだが、 最近税金対策も兼ねて会計士さんに保険を勧められたらしい。 個人ではなく、法人のを。
会社名義ったって、社長が実父で専務が実母で 警備員代わりの犬が一匹いるだけ。 (確かにこいつが賢いのは認める。)
個人の保険であれば最近は『お医者様の診断不要!』などと 謳ってはいるけれど、法人じゃそうもいかないらしい。 診断書どころじゃない。
嘱託医直々のお出ましである。
自宅で尿検査から採血、血圧、心電図に至るまで全部。 普段寝っころがってテレビ見てたりするような場所で採血。 普段ゴハンを食べるテーブルの横で いきなり採尿カップを出されて一瞬ひるむ実母。 最初は意味が分からなかったそうだ。そりゃそうだ。
とはいえ、その辺を徹底的に調べられたのは代表者である実父。 『家じゃあまり飲ませないようにできるけど 外で飲んでくるとねー。自己管理の意識低いから。』 とこぼす実母に すみません母上様、私もだよと心の中で詫びながら相槌を打つ。
まだ保険会社からの回答はきていないらしいが、 実母は話すだけ話して会社の電話が鳴ってるからと一方的に切られた。
……ところで、何の用だったんだろう。
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