| 2013年05月25日(土) |
シークレットシネマ / 尾瀬あきら・山本おさむ |
一度書いた日記消えた……久しぶりにやらかしてショック。
題材は二つで、一つは先日CNNで紹介されていた「シークレットシネマ」について。
チケットを買った観客は、事前に指定されているドレスコードに沿って支度をし、集合場所へ集まる。 するとそこは映画のセットになっており、入場の際に渡される用紙には「あなたは○○役です」と書かれている。 その役になりきって、セットの中で過ごすというもの。
私が見たニュースでは「ショーシャンクの空に」でしたが、「カサブランカ」のときもあれば「ブレードランナー」の時もあるようです。
映画のセットと言っても小規模なものではなく、かなり作りこまれていたり野外だったりして、観客の中にはパフォーマーが混じっており、例えば囚人、例えば刑務官の役として、他の観客を促して役になりきらせていく。
いわゆるものすごく豪華な「ごっこ遊び」が体験できるというこのシークレットシネマは、実際に行ってみないと何の映画が上映されるかは不明で(先にわかるという話もある)、出演者=観客は、自分が何の映画を演じているかを当てるのも楽しみの一つだという話。
最後に、元祖の映画をみんなで見て解散。 イギリスの企画会社の起こしたこのイベントはもう、ものすごい人気らしいです。
すごいね! いってみたいね! 映画が大好きで、イギリスに行けるお金があって、英語が堪能だったらねぇ。
*** もう一つは今日からNHKでやっている「島のせんせい」という話。 少しだけ見てみたんだけど、尾瀬あきらさんの漫画「光の島」を思い出してしまって、それがとっても名作なだけに、私の脳裏に光の島ばかりが浮かんできて途中で見るのをやめてしまいました。
シュチュエーションこそ似ているものの、訴えたいことは別なんだろう……かな? と思いますけど。
尾瀬あきらさんといえば、ドラマ化もされた「夏子の酒」が有名です。その他にも「とべ!人類」や、「リュウ」などSF作品もあり、実に私好みの漫画を描いてくれる人です。後者の二つは今でも大事にしてます。
「光の島」は、過疎の進む沖縄の島に、東京から「もらい子」をしてきて、島を活性させたいということからスタートする話ですが、それぞれのオジイやオバアのいる家庭に預けられる子供たちは、元の生活ではイジメや虐待を受けて学校に行けなくなったり、体の不調を訴える子供たちです。
村のオジイやオバアと、新鮮な空気ときれいな水と空気とで、だんだんと癒されていく子供たちの姿が鮮明に描かれています。
癒し、と言っても、ただ穏やかなものではなく、同じように預けられた子供や、里親であるオジイやオバアの経験が、時に反発を生み出したり、苦しみを思い出させたりするわけで、それを乗り越えての癒しです。
だから泣ける! この泣ける感は、山本おさむさん作「遥かなる甲子園」(聴覚障害を抱えながら甲子園を目指す漫画)や、「どんぐりの家」以来。 山本さんのほうがより泣けて、より辛いけどな!
……尾瀬さんのは、やや問題をオブラートにくるんで、読む側が深く読めという感じに明るくしてあるので、そんなに重くなりすぎない。
話は脱線するけど、山本おさむさんの「天上の弦」もイイよね。 とりあえずティッシュ必須。超必須。
以上です。
では、また!
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