前から読みたかったんですがなかなか手が出なかった、広瀬正全集に手を付け始めたら面白くてたまらんです。
今のところ 1 マイナス・ゼロ 2 ツィス 3 エロス
まで読んできましたが、最初の数ページでぐっと惹き込まれる感覚が、半端ないです。 古い作家さんなので、文体も古いかと思えば、今のものより断然洗練されていて、非常に読みやすい。 無駄がない、情景描写がいい。 ただ、3巻目のエロスに関しては、歴史小説っぽいところがあって、延々と戦前戦後の描写が続くので、これはホントにSF?と思ってしまいました。が。 ラストのたった一行で、ああ、これはSFだ!と思わせていただきました。
そして、1巻目の登場人物が、同じ世界ではないかもしれないけれど、また脇役として出てくるあたりが憎い。 スターシステム発動ですね。 好きなんです、スターシステム。
それに、登場人物が古くないですね。 明るい、元気、ちょっとのんきだったり。脇役たちに悩みがなさそうなところも好きです。
タイトルに反して、わかりやすいSFだと思います。 時間パラドックス系のSFが読みたい方にはぜひお勧め。
では、また明日!
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