今日は遅番で12時近くに帰宅中、雨がしとしとふっていてあーあこの自転車おきっぱなしだなぁと眺めていたらその横に人の足が、
「足があったんです!!」
ビジネスホテル前の花壇に人が倒れてる・・
ぴくぴく動いているし、始め何か事件かと思い、警察か救急車がふと頭をかすめました。近づいてみるとTシャツにキャップ、眼鏡をかけたよっぱらいのおじさんが一生懸命たちあがろうともがいていました。
「だいじょうぶ・・ですか?」と話し掛けてみるとうーともがいたあと、手すりにタオルとまいてくれないかねといってきました。 自転車おきばのポールに手をかけて起き上がろうとしていたが、雨ですべってうまくいかない様子。手に首にかけていたタオルと巻きつけると暫くして起き上がり花壇に座りました。
はぁーよかった助かった。ありがとうよと一言。
あとから独り言のようにぶつぶついっていたことだが、酔っ払ってつまづいて(花壇に)つっこみ、頭だけ花壇からでた状態で、ふらふらとして片手で地面を抑えたものの、酔っ払いと頭に血がのぼっているらしく起き上がれなかったとのこと。
「お水でもかってきましょうかね?」ときいても 「だめだ、だめだ!こないだ救急車にはこばれたから、またかと思われる。よばないでくれ」と違う回答がかえってきた(ウケル)
その後、「おねーさんは看護士かい?」と訪ねられました。 看護婦じゃなくて看護士というところがすごいじゃないかと一瞬思い、私は看護士なんて大それたものじゃなく通りがかったら、足だけがみえたから何かと思った!と伝えると、「みんな通り過ぎていくだけじゃないかぁ」とぼそっといっていた。 いや、私も自転車がぬれてるなぁと思ってまじまじみなかったら木の陰でわかんないし、気づかなかったよ。それに足だけ見えたら何事かと思うし。
おじさんは「そうだよなぁ、それに看護士だから助けてくれるそんな風にしか人を思えないっていけないよなぁ」とぶつぶついったあと、ひとしきり俺はばかなんだばかなんだよなぁとずっと言っていました。
「ま、そんなこともありますよ」と言うと 「はぁーそうおもってくれるかい、でも俺はやっぱり馬鹿なんだ」 と続けていました。その後、独り言をずっといっていたので、私も無言で聞いていたところ、おじさんも気づいたらしく 「もう大丈夫だ。ありがとうよ」と言っていたので 「気をつけて帰ってくださいね」といい、家に帰った。 振り返るとふらふら歩いていた。
私も小さい時から兄に比べ、馬鹿だ、要領が悪い、センスがない、洋服に気をつかえ、だらしないと昔からしょっちゅういわれ(冗談だけどね・・)最近はケンカすると自分勝手だ、言う事をきかないから人生にバチがあたっている、私の周りにはくだらないヤツ(親の判断するくだらないっていうのは、家がないとか、いいところに勤めてないとか、お金がないとかそんな所)しか自然と集まらない、プライドをもて等怒鳴られるので、ちょっとおじさんの気持ちがわかった気がした。
周りからどうしょうもないヤツといわれ続けていると自分でそうなんだと思いこんでしまうのでしょう。 でも、そんなに自分をせめちゃいけないよ。
おじさん、がんばれよ。
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