光合成実験室(休憩コーナー)

2002年03月01日(金)  カラーの思い出。

テレビの話ではなく。
ちなみに、白黒の世代ではなーい。覚えておらん、そんな時代。


高校1年生の時、憧れていた先輩がいました。
ウチの卒業式は3月1日。
偶然か、その先輩の誕生日も3月1日。

彼女になりたいとかそういう気持ちも出ないほど、単純に憧れていた存在。
ただ、何かを渡したくて、私の存在を覚えていて欲しくて。

とにかく卒業式で、先輩と話す口実にとお花屋さんに行って花束を買う事にした。

友達と一緒に地元で一番大きい花屋に入り、物色。
スイートピーやカーネーションなど、
可愛らしいふわふわとした淡い色の花が並ぶ中、
どうしてもそういう花が選べない私。
先輩っぽくないなー。
と思っていた私に、飛び込んできたのが“白いカラー”でした。

こんなにまっすぐで、シンプルな花。真っ白で、グリーンで。

問題は、カラーの特徴であるあの長い茎を生かした花束が作れるか?

そして、選ばれたパートナーが“こでまり”。
こでまりってご存知?簡単に言うと「枝」です(笑)

いやぁ。でかいッスよ。このペアは。
カラーを5本。こでまりを1本。
たったこれだけなのに、全長は1mを超え、幅も優に数10cm。

さすがに当日、コレを見たときには引きました。
つーか、引かれちゃうかもナーって思いました(笑)
友達にもびっくりされたし。

でも、本当にシンプルで、白とグリーンのすっきりとした花束でした。

当日、こんなでかいの渡された先輩も驚いただろうけれど、
持って帰ってこられた御母さまもびっくりされたでしょう。
お花の先生でいらっしゃるという話だったので、適宜アレンジしていただけたとお思いますが。

もらってくれた先輩の顔。
  卒業式と誕生日と1年間の感謝と、
  いろいろ混ぜたら大きな花束になってしまって・・・
そういう私の話をニコニコと聞き、
もらっている現場を押さえられ、友達にからかわれつつも、
得意げに花束を見せる先輩の顔。

決して、人の好意を無にしない、
人に嫌な思いをさせないよう気を使う優しい人でした。




私の中の懐かしい思い出。

それから。という訳ではないのですが、
なんとなく見つけると買いたくなってしまう思い出の花です。

ちなみに先輩ともまだ年賀状のやり取りは続いているんだよー。すごい?
すごく遠くに就職しちゃったから会うことはできないけれどね。


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ぽんかむ [MAIL]

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