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2005年02月11日(金) きみはコトリ(雑感)


■きみはコトリ(雑感)
田辺弓さんの詩は、甘くて温かくて、ビターで冷たい、といろいろな感情が詰まっていて、一言で言うととても懐かしい感じがします。そしてぼうっと休日に空を見上げるような不思議なゆるい幸福感もあり、わたしはあまりうまくことばで説明できないのですが、たぶん朗読を聴かれた方にはそういうのが伝わったのではないかと思います。うまく言葉にできないものの、読んでいるときにふっとすごくわかってしまったような気がして、朗読ってこういうものなのかしらと、少し苦しくなっていた朗読に対して、霧が晴れたように思います。

会場は荒川パレスボウルという、閉鎖されたボーリング場で、中は古くてカラフル、そしてとってもおしゃれでした。展示が会場と交じり合っていて、あれこんなところに写真が!という感じで、探検している気分になって楽しかったです。レーンの裏にも入り、機械の上にみんなで登ってはしゃいでしまいました。萌さんが登る!と言って、わたしも登ろう登ろう!と続いて足をかけたら奈緒ちゃんに止められたので(笑)、こんなところで意外なキャラの差がと思って笑ってしまいました。

ビッグ・リボウスキを思い出しました。あの映画はよくわからないのだけど、ボーリングの球になりたい!という話だと思って、その妄想の至福を。裏側はちいさな町工場みたいでした。