更新履歴 キキ [home]

2006年01月28日(土)


■生まれて初めて
おやしらず、というものが生えてきました。くやしい! 生えないだろうと確信を持っていたので、負けた気分。抜くのは痛いのでしょうか。子どもの頃に乳歯を抜いたときは、ペンチでぐりっと(ゴキュゴキュッっと怖い音がしました)抜かれましたけど、まだちっちゃい親知らずは削るのでしょうか。やだなあ。でも歯並びが悪くなってきた気がするし、口のなかに当たっているので何かされるんだろうなあ。うーん。

今日も実家に帰ってきました。ネット通販しまする。この荷物が届いたらぜひ遊びに来てくださいませ。未だ家具をどうしたらいいのか決めかねていて、壁沿いに面白い感じで物が置いてあります。あとで思ったのは、小説「ムーンパレス」風に本のうえに寝てみたかったなと。で、つづけて、小説の主人公が家具の代用で、本の入ったダンボールの上に寝ていたのは、彼がアメリカ人だからかと気づきました。日本では床に寝ればいいんだもんな。

■ミヒャエル・ゾーヴァ展
話題になっているようだったので、一体誰なんだ?と思いつつ、行ってきました。アメリの部屋に飾られている絵などを手がけている人でした。みんなよく知っているなあ。

動物の絵がとてもすてきでした。かわいくて、かつシュール。本の挿絵でみると、挿絵っぽい絵なんだけれど、原画になると細かいニュアンスが伝わってきて、そうとう面白かったです。いつも思うのだけど、絵本はともかく、ポストカードとかプログラムとかは、もっと印刷がんばってほしいなあ。

■プルーフ・オブ・マイ・ライフ
観ました。しかも初日。数学の証明に関するお話でした。わたしの好きな感じのパルトロウで彼女には大満足。お父さん役のアンソニー・ホプキンスはちょっとふっくらしていて、さすが、魅せてくれました。

物語はごく単純で、世紀の発見である証明を解いたのは父か娘か、という話。父親は死んでいるし、娘の方は自分の気が触れているんではないかと疑っているしで、それぞれの思惑も絡んでなんだか混線しているのだけど、(その証明みたいに)紐解いていけばシンプルなことではないの?という話でした。つまり、証拠を検証することが大事なのではなくて、あなたがわたしを信じる、ということが重要なのだというメッセージですね。

わたしの好きな感じの話なんですけど、作品としては視点が拡散していて、もったいない感じでした。父親の解いた証明を娘が読み上げる最後のシーンは、これは本当にうつくしいうつくしい証明であるのに、それにいたるまでの父と娘の物語が薄いせいで、そのうつくしさが引き立たずに終わってしまって残念でした。大学を辞めて、精神病をわずらっている父親と何年も2人きりで暮らしていたのに、その間の話がほとんどないなんて納得がいかないなー。父と姉と恋人と、等分に力を分けてしまったのがまずかったような気が。ストーリーの本筋は作品のメッセージと合ってはいるのですけど、ただほんとうに大事なことは、父娘の関係の方に存在していると思われるので、この脚本には結構違和感がありました。うーん、ホプキンスが思った以上にすてきで、彼の出てくるシーンがよかっただけに、もったいないなあという感じの作品ではありましたが、わたしとしては、パルトロウとホプキンスのシーンだけでも観れてよかったかなとは思いました。