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2006年09月04日(月)
■狩人と犬、最後の旅 http://www.kariudo.jp/ ぐーぐるで公式サイトが出てこないよと思ったら、”最期”で検索を掛けてました(…すいません)。 作品としてはよかったのですが、”最後の狩人”ノーマン・ウィンターは本人で、ドキュメンタリーではないと。奥さんたちは役者であると。そしてエピソード自体は本当にあったのだと思うのだけど、おそらく彼が狩人になってから現在までの何十年もの間に起こったであろう出来事が、映画ではこの最後の冬にまとめて起こるので、いくらなんでもそんなに毎日命がけってわけではなかろうと、なんとなく腑に落ちないのでした。ココシリもそうだったけど、演出の過剰さには違和感を覚えます。あと音楽にはちょっと閉口…。ばびろんばびろんと歌われてもな。。 カナダから帰るとき、飛行機の窓からみた山の所々が丸はげになっていたことを思い出しました。ウィンターが今年で狩人を辞めようと悩んでいるのは、年のせいだけではなくて森林伐採で動物の住処が失われているせいでもある。木々や動物を失って失って、わたしたちは何を得て、最後になにが残るんだろうか。でも現実問題として、もう何を犠牲にして生きているのかさえわからないんである。わたしたちは。 過剰な演出のせいで(笑)、いろんな動物が見れて楽しかったです。ある意味再現ドラマってことなんでしょうけど、すごいなあ。特にオオカミの出現がよかったなあ。わたしは寒がりなんでものすごく気になったんですが、ほったて小屋とかテントの中で半そでとか裸とかになっていたんですけど、そんなに暖かいものなんでしょうか。。ずっとストーブの前にいるようなものなのかな。。 ■伊藤若冲(動植綵絵)三の丸尚蔵館 とうとう5期。最後です。無事全部見ることができました。今日は牛歩戦術か!(懐かしいな)というくらい人の歩みがのろくて、若冲辿り着くまでにものすごく時間がかかりました。ものすごい小さな会場なんですけどね。。あと混んでいるのでしょうがないとは思うのですけど、なんとか隙間をぬって、ガラスを拭いていただきたい…。 来年には京都で全部いっぺんに見られるそうで、そのときはまた行ってこようと思います。相国寺は一度行って見たかったし。石峰寺とか、また奈良にも行きたいなあ。 いや〜思い出すにつけても、ここ数ヶ月は幸せでした。毎月毎月あれだけの素晴らしい作品を見ることができて、本当に楽しかった。プライスコレクションも4期も二回ずつ行ったし。そういえば、前に妹に「美術館て、行って何するの?」と真顔で聞かれたことがあったっけ(笑)。ところで、プライスコレクションの鯉の絵他数点は贋物なのでは…?とわたし疑っているんですけど、どうですかね。プライスさんは褒めてましたけど、この構図はないだろうってわたしは思うんですけど。。ま、所詮素人なので流していただけると。。 http://f.hatena.ne.jp/jakuchu/20060520100423 最近いきなり、世界の見え方についてわかっちゃったような気になっています(笑)。ああ、このひとにとってはこう見えているんだな…と。同じものを見ていてもわたしとこの人とはやっぱり違うんだなという、当たり前なのですけど、そういうのが実感としてわかるようになったというか。若冲のリアルなようで、ぜんぜんリアルじゃない彼の世界から、とても幸せな世界観が伝わってくるのですけど、それはまた私自身の投影でもあるのでしょうね。矛盾してるかな。 ![]() |