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2009年07月01日(水)
■ピナ 自分を歓ばせることをもっとしたいな、と思った。 ときどき立ち止まって確かめないと、そんなことすら忘れてしまう。 他人から命令されることや決めつけられることを頑として拒みつつも、自分では安易に自分を枠にはめてしまっているような気がする。 『海馬』を読みながら、大学で学んだことを少し思い出していた。さわりしか勉強しなかったけれど、たぶん心理学を学んで、周りのひとの行動の意味がわかるようになって、わたしはようやく他者から向けられる思い込みから、自分を解放できたように思っていた。今の自分がどうやって形作られたのかもなんとなく理解できている。 でも何ていうのかな、そうやってわかった気になったことで、もういいや、それは仕方ないことだからって思い込んでしまったように思う。仕方ないなんてことは本当は何ひとつなかった。家を出て驚いたのは、わたしをばかでぐずでくちはたっしゃだけどなにもできない子、と母親が本気で思っていたっていうこと。こういう書き方にはもちろん語弊があるけれど。 それでわたしはずっと、それに抵抗しながらも、心のどこかでわたし自身もそう思ってたみたいだ。知らず、そうじゃないんだ、ということを誰かに証明することばかり考えていた。ということに、急に気づいた。 わがままになりたいわけじゃないし、自分の長所短所を見極めるとかそんなことでもなくて、ただ自分という存在をもっと楽しみたいなと思った。 匂い立つ、ピナの舞台。今でも泣いてしまうほど心動かされたあの舞台。わたしには感受性がある。わたしには知らないことがたくさんあるのだから、わたしには楽しいことがたくさんある。 ![]() |