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2009年07月04日(土)


■海馬読み終わった
アマゾンのレビューを読んでちょっと反論したくなる。
これはあくまで対談本で、専門的なことをいかに日常に繋げていくか、というのがキモだと思う。この本では糸井重里が案内役なのだから、糸井重里が好きじゃなかったら楽しめないであろう。読む前に気づけ。
そういう意味では、藤原正彦×小川洋子の『世にも美しい数学入門 』(ちくまプリマー新書) も面白かった。わたし小川さんが大好きなので。
逆に言うと、興味深い内容なのに何だか面白くなかったのはバカの壁や国家の品格など。わかりやすく伝えるというのは本当に難しい。ワンクッション入ることによって、やはり柔軟さが増すように思う。対談面白いな。

■勝間和代のインタビューを観た
http://beautystyle.jp.msn.com/voguecom-special/kankei/
以前に西原理恵子との対談を読んで、この人面白いけどたぶん好きになれない…と感じつつ、対談そのものは面白かった。
http://mainichi.jp/life/kaasanchi/news/2008/06/47.html

ぶれがないのが素晴らしい。
で、確かにお金の心配をしないで生きていけることは大事なことなんだけど、勝間さんのいうライン(年収女性600万男性1000万)は、庶民に取っての最低ラインではないので本人次第。いまいち説得力に欠けるのは、つまるところ、何らかの努力をして今の年収との差額を稼ぎ出す方法とスキルをゲットしないといけないわけだけど、その努力に見合うだけの幸せがなんなのか、いまいち勝間さんからは伝わってこないのが痛い。年収300万でも幸せに暮らせるし、それも本人次第。

と、いいつつも、何となくこれから先の時代の不安感を敏感に感じ取っているな…とも思う。自分が楽しく暮らしていくためにはいくら必要なのか?というのは考えておいた方がいいかもしれない。

誰だったかな…最近読んだ話で、普通に働いて得られる以上のお金を稼ぐには、何か別のことをしないとダメだと。それはそうだな…社員だろうが派遣だろうが女性の場合は、続けていけばよくなるっていう仕事はまれだ。

■でも
普通の本も読んだり読まなかったり…。
実家から適当に借りてきた『韓信』(竜崎攻著 幻冬舎)という小説本を読んで、なんとなくこの時期に読むのイヤだなと思いつつ、これが結構面白かった。ちょっと前に読んだ『奇貨居くべし』の時代的にはすこし後で、項羽と劉邦ってこの時期だったのかと初めて知った。世界史は中国でくじけたもんな…。

でもでも、歴史ものって後味が悪いものが多くて、実は苦手。中国の歴史小説やら映画やら続けて観ていたら、どいつもこいつもアホか!と思ってしまったよ…。もちろん日本でも他の国でも同じなんだけど、庶民の立場から読むとひどい君主ばっかりでうんざりだな! 20万人生き埋めって…そんなことができるんデスカ…?