落ちないのは不思議な感覚だ
他人の内情を眺めてる気分
紛れもなく自分の心情なのだけれどもね。

狭間で揺れる、が多分一番相応しい形容
息が詰まるのは多分前兆
車を運転する予定があるから薬は自重
ニコチンとタールで肺を侵して
仮初の呼吸にでも浸ろうか。

どうあがいたって最良は選べないのだから
するべきは
普通の振りと
喚かないこと
ただそれだけだ。

はたして『私』は誰なのか。
恐らく『ソウママコト』は器の名前で
それは私には当てはまらない
けれども
私はそれ以外ではないのだろう
一番近いのは彼等が呼ぶ名前で
三つの音は、多分、相応しくない
それは、きっと、あの泣き虫の名前。
子供の手を掴み離さない人間の名前。
溶けて
自我も矜持も過去も無くなったら。
そんな想像をして嗤う
弥生の夜
2008年03月17日(月)

AGO。 / 走馬真人

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