「もう一人で歩けるでしょう?」
そう言って手を放された途端、転んだ

本当は歩けるのかもしれない
でも、歩けないかもしれない
歩けなかったらどうしよう
そんな、ことを
考えて
その場から動けなくなる

立ち上がれ
息をしろ
そうして
笑わないと
平気だって虚勢を張って
救いなんて必要ないと

そうしたら、いつか、そうなるだろうから

この胸の痛みが消える日なんて来ないんだ
私が私である限り
喉が勝手に収縮して
呼吸を止めようとするけど
でも
それでも
生きなきゃ
生きてかなきゃいけないんだ
2008年07月15日(火)

AGO。 / 走馬真人

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