気ままな日記
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2005年12月04日(日) |
『母のいる場所』を読んで。 |
久田恵さんの書かれた、『母のいる場所』を読み終わった。 長年にわたる、在宅と老人施設でのお母様の介護記録である。 ふとはいった本屋で偶然目にしたこの本を買う気になったのは、先日、母親と実にささいなことで言い争いになり、お互いにキレてしまい、その余韻をひきずっていたからかもしれない。 母親の前で、無力なわたしにもどってしまった自己嫌悪から逃れたかったのかもしれない。 ある方が、『怒りの対象になる人には直接向かい合わないこと。感情が先走って、肝心のことが伝えられないからです』と、ブログに書かれていたが、まさにそのとおり。ひと波乱あったあとに残ったのは、本当に言いたかったことを伝えることができなかったという無力感と、感情的になってしまっという自己嫌悪。 そしてその現場を16歳の息子に目撃されたこと。 「全くいい年して、なにやってんだ」という冷めた彼の視線。 なんてバツの悪いことだろう。
濃い感情を持つ相手への葛藤が本当に良く伝わってくる本だった。 両親も70歳と67歳。この本に登場する老人施設に入居している人々と同世代。体力や外見の上では、わたしの方が「いいおとな」であり、彼らの保護者としてふるまわなくてはならないのだろう。 しかし、なにかのはずみで、わたしの中に眠る「子供としての感情」が、湧きあがってきておさまりがつかなくなることがあるのだ。
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