気ままな日記
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2007年05月19日(土) ○谷さんの謎

 2か月ぶりに病院へ行く。
ここ数年ずっと気になっていることがあった。
 内科外来で呼ばれる患者さんの苗字の中に、いつなんどき行っても必ず耳にする苗字があるのだ。
 毎度毎度のことなので、一度くらいこの苗字を耳にせず病院を出ることができたら、などと勝手なことを思ったくらいである。
 一般的に言って、それほど多い苗字ではない。ファーストネームはその時々で異なるので、同一人物が毎日せっせと通っているわけではなさそうだ。
 もしかして、ここの病院周辺には、この○谷さんという苗字の方が密集してお住まいなのかも―。

 以前、横須賀に勤務していた頃、地元育ちというアルバイトの嘉山さんが、「遠い親戚近い親戚含めて、近所中嘉山さんだらけ。学校のクラスにも嘉山さんが何人もいたので、先生も友達も皆ファーストネームで呼び合っていた」という話をしていたことがあった。
 当時は、車であちこち回る仕事が多かったので、初めての場所に行く時に地図で調べても、あっちにもこっちにも同じ苗字の家があるので、目印になる家を見つけるのに、難儀したものである。

 思い立ったらいてもたってもいられず(大袈裟ですが)、さっそく、病院周辺の地区が載っている電話帳を借りて○谷さんのページをチェック。
 ページにして、1ページ余り。そしてそのほとんどが、病院周辺の地番にみっしりと集中しているのである。
 ああ、やっぱり!
 自分の予想や推測が「科学的に」証明されたような満足感。
 これならきっと待合室で、「○谷さ〜ん」と叫んだら、きっと何人もの○谷さんが振り返ることでしょう。
 細かい字が見えにくくなった昨今、わざわざ数えてみる根気はないけれど、この界隈には鈴木さんや佐藤さんのように、一般的には多いとされる姓よりもずっと多いかもしれない。
 これで謎は解けた。これでは、いつ行ってもどこかの○谷氏に出くわすはず……。
 それにしてもわざわざ電話帳の○谷さんのページまでコピーしたりして、そうとうヒマなわたしです。


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