気ままな日記
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先日、映画「めがね」を見に行った。TSUTAYAに入会以来、家で気軽に映画鑑賞できるようになったため、映画館に足を運ぶのは、久し振りである。 キャストは、小林聡美さんや、もたいまさこさん。都会からふらりとやってきた、小林聡美さん扮するタエコが、なにかにつけ「わたしは結構です」とぴしゃりとはねつける場面。丁寧な物言いなだけど、しっかり拒絶しているようなところ、なんだかわたしみたいだなあ〜と思いつつ見る。 最後まで、タエコの引いた境界線そのものは変わらなかったけれど、「何なの! この人たち?」という違和感が、段々に「気になる人々」に変わっていき、そしていつのまにか、自分なりのスタイルでその場に溶け込んでいく様が、丁寧に描かれていたと思う。作品全体の口数も少なく、とりたてて大きな事件は起きないだけに、こういう少しずつの変化が印象的だった。
小林聡美さんの、きりりとした話し方や、もたいまさこんの、なあんともいえない表情がとても気にいったので、帰りがけにやっぱりTSUTAYAに寄って、同じ監督の作品である「かもめ食堂」を借りて帰った。
「めがね」も「かもめ食堂」も、出てくる料理が本当においしそう。 「コーヒーは自分でいれるよりも、ひとにいれてもらう方がおいしい」。 もともとは、「ひとり」から始まったその場所に、ひとり、またひとり、と人が増えていく。言葉使いや、挨拶が、少しずつ親密になっていく。 こんな居場所があったら……と思いつつ、2度繰り返して見た。
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