風邪を引いて寝込んだ。初めて、一人暮らしの部屋で一人寝ていた。何にもなかった。ただ、寝るしかなかった。でも同僚が、おかゆを届けてくれた。また別の同僚が、お菓子を届けてくれた。母親が、わざわざ仕事帰りに千葉まで来た。電話越しに、祖母の泣きそうな声がした。一人暮らし始めて、一人で生きていけると思い込んでいたがそうじゃないって事を思い知らされた。いつも誰かに助けられて、私は生きていたんだ。