昨日、久々に母親と話した。 一緒には住んでいるのだけど、 食事の時間も仕事の時間も生活のサイクルも全く違うので 普段はほとんど喋らない。
「いってきます」「ただいま」「ごちそうさま」
たぶん毎日このぐらいの会話のみ。 別に仲が悪い訳でもなんでもないんだけど なんとなくいつもこんな感じですごしている。
だから改まって話す時は、結構重い話が多いのだけど 今回もなかなかのヘビーな手ごたえで(笑)、 色々考え込んだんだりしちゃうのだけど それよりも話しているうちに なんか親がすごく子供に見えてきたのが 不思議な感覚だった。
うちは店をやっていて、 母親もチャキチャキの下町の店のおばちゃんって雰囲気で、 母親をしたって店にくるたくさんの子供がいる。 子供と言っても、もちろんホントの子ではなくて(笑) うちの母親が店にくるお客さんをそう勝手に呼んでるだけで 年齢も10代の女子高生から50代のハゲたオッサンまでいる(笑)
TVのNEWSを騒がすようなお偉いオッサンが何人もきては 「ここにくると安らぐわ〜。ちょっと休ませてなぁ。」と言ってきたり 女子高生の進路相談やOLさん達の恋愛相談をしたり その度にうちの母親もお茶を出して世間話をはじめる。 うちの店にみんな『癒し』を求めにくる。
母親いわくその原因は自分が『癒し系』だかららしい(笑) 「井川遥の次はアタシがくるね!」とまでほざいている(笑)
久々に子供のような母親と、 子供のようなお客さんの話を聞きながら僕は 母親の言葉がブルースに思えた。 何気ない母親の言葉はビリーホリデーよりもブルースだった。 熟成された言葉のブルース。
下町の井川遥は認めないけど 下町のビリーホリデーは認めよう(笑)
今日のBGMは「Billie Holiday/On The Sunny Side Of The Street」
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