月曜日の朝はまだ街中が夢から片足ぬけきれず布団のすそをひきずって歩いてるみたいだ。眠そうに傾く街路樹のたんぽぽも、パクパクとあくびをくりかえす公園の金魚たちも、左右違う靴下で出勤した僕だって鼻先をくすぐるような暖かな朝の陽のにおいを少し疎ましく思うんだ。街は大きなあくびに包まれたままゆっくりゆっくり動き出すよ。今日のBGMは「原由子/東京タムレ」